机上と現場と

 本から知識を仕入れることが多い。試験勉強も参考書を読むところから始まる。最近では学習サイトが充実していて、過去問を日替わりで出題してくれる。私も便利に使わせてもらった。でもやっぱり「本から」というスタンスは変わっていない。

 はじめて介護の仕事に就いたとき、人手が足りないので先輩の背中を見て仕事を覚えてね、という感じだった。みんなそうしてきたと言う。私もそれにならった。業務上の疑問はその都度訊いたけど、職員さんによって答えはまちまちだった。
 さもありなんと思い、自分で勉強をした。そこで頼ったのはやはり本だった。まちまちな回答は、本から仕入れた知識も参考にして自分なりに統合していった。書物からだけではダメだし、見て覚えたことだけでも不十分だと実感した。

 書物からの情報や知識はその人の資源であり、何かを判断するときの基準にもなりうる。また参考書などは地図のような役割をしてくれるだろう。目的地までの道順、行き方は一通りしかないのか否か、どのくらい時間がかかるのか、どんな準備が必要なのか。地図をよむのはアプローチを考えることだと言える。