人間は変化する、そうだ。そうだ。

 「100分de名著」を毎週見ている。今月はスピノザ『エチカ』。もちろん読んだことはない。手に取っても難解で挫折したに違いない。
 私の場合、読書でくじけたり「文体が合わないなぁ」と感じてしまったら、もう終わり、と言うか、その本だったり著者のものを手にすることはない。

 『エチカ』はテレビ番組が先でよかった。難解でありながらも、こんなに優しくて勇気をくれる著作を、知らずに死ぬのは損だと思うから。

 スピノザは個の変化に着目していて、それは昨日言及した『東洋哲学』の本とリンクする。
 國分先生の解説や伊集院さんのコメントを聴きながら「あ、あれはそういうことなのかな?」 ...私も体得し始めたのだろうか? だったら嬉しい(ネタバレになりそうなのでボンヤリと書く)。
 
 あることを「体得」するには時間が要るそうだ。

 私には幸い時間があって、これまであれこれ試してきた。それを「チェリさんは何を目指しているの?」と訊かれることが多かった。自分でもはっきり分かっていないから、その疑問に答えられなかった。むしろ「こんな暇人でいいんだろうか」と罪悪感さえ持っていた。

 でももう罪悪感は持たない。時間のかかるあれこれは私に必要だったのだと、気付いたから。人間はいつまでも変化する。変わっていく自分に根気強く、面白がってついていこうと思う。