アナログな私は脱皮できるのだろうか

そういえば、このラジオはまだ売っているんだろうか?と思い、ネットで調べてみたら「メーカー取扱終了」になっていた。

このラジオというのは、いわゆるワールドバンド+アナログチューニング+小型のラジオのこと。まだネットで海外放送を聞くのが難しかった時代。探して探して買った。

実家の父がワールドバンドラジオを持っていて、当時のはA4サイズくらいの大きさだった。何語だか分からない放送が耳に飛び込んでくる。ワールドと言うわりに電波は弱く(きちんとアンテナを張っていないから当然だが)、ノイズが多くて全然ダメなんだけど「それがまた外国放送という感じ!」と子どもの私は気に入っていた。

そういう性質はしっかり遺伝して、大人になった私はA4よりずっと小さいワールドバンドを買ったのだった。

そのラジオの電池入れの蓋が壊れたとき、時代は既にインターネットラジオを生み出していた。それも無料で。親切なアプリもある。私もその恩恵を受けている。だよねぇ、そうなっちゃうよねぇと分かっていても、「取扱終了」という現実はさびしい。

うちにある小型ラジオ2台と携帯ラジオは全てアナログチューニングの年代物。最近売られているものは「シンセチューニング」とかいう機能付きのタイプが主流のようだ。本体に7〜10個のボタンが付いていて、一発で選局できるらしい。便利そうだけど、そんなにボタン、要る!?と、やっかみ気分でカタログを見る。

音楽にしても語学音声にしても、私は歩きながら聞くということが出来ない人なんだけど、今日は久しぶりになんとなく、携帯ラジオを持ち歩いてみた。AM、FMを切り替える、他局に変えてみる…うーん、面倒くさい。何がって、ちょっと立ち止まって操作しなくてはならない。ふと、シンセチューニングの件を思い出す。「そんなにボタン、要る!?」は、潔く撤回した。苦笑